塗装と乾燥 〜乾燥工程とその目的について

先日、製品が温度をかけられない素材のため、塗装後の 乾燥の工程を常温で対応出来ないか との相談がございました。結論としては、塗装後に製品を放置する場所と時間、塗料の選定を弊社で行うことが出来れば対応が可能になります。対応方法については、使用する素材や塗料により対応の可否がありますのでご紹介します。

塗装の乾燥

塗装の乾燥工程の目的は、使用する塗料、タイプによって異なります。

 

まずは塗料の種類についてお話ししていきます。
弊社で常時使用している塗料のタイプを大きく分けると3つあります。

1 熱硬化型

指定の温度で塗膜が反応硬化し、塗膜を形成するタイプ。
焼付塗装といえば一般的にこれを指します。

2 反応型

主剤+硬化剤などの2液が反応して塗膜形成するタイプ。
2液塗装やウレタン塗装と言われています。

3 自然乾燥型

塗料中の溶剤が揮発し、残った樹脂が塗膜になるタイプ。
ラッカー塗装と言われています。

 

乾燥機を使用しない場合

自然乾燥型で約1日、反応型のウレタン塗料で約1週間放置することで塗膜になりますが、熱硬化型(焼付塗装)の場合には、いくら時間をおいても塗膜になりません。

 

乾燥工程の目的

自然乾燥型と反応型は作業効率アップと品質の安定、熱硬化型は塗料を反応させるため、というのが乾燥工程の目的になってきます。

 

乾燥条件の設定

上記のようにそれぞれ塗料の反応タイプや硬化メカニズムが異なります。
乾燥条件の設定についても、素材の耐熱温度や塗料の種類に合わせて設定していきます。

 

塗装の乾燥

技研グループではどのようなシチュエーションで使用され、どのくらいの耐久性が必要なのかなど、使用用途、ご希望の塗膜スペックなどの詳細をお伺いし、ご予算に応じた塗料を選定、ご要望に合った塗装が提供できるように取り組んでいます。

塗装のことなら何でもお気軽に、技研グループまでお問い合わせください。

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