塗装ロボットか手吹き塗装か
最近お客様から、手吹き塗装とロボット塗装のどちらが良いのかというお話がございました。今回は、塗装品質、生産性において、塗装ロボットのほうが必ずしも有能ではないというお話をしたいと思います。
塗装ロボットに乗せる条件
弊社では塗装ロボットに乗せる前提条件として
・比較的数量が多いこと
・高品質が求められるもの
・塗装条件がロボット塗装に合っているもの
を優先にロボットでの塗装を行っております。
弊社の塗装ロボットは6軸タイプの塗装ロボットで、関節が6か所あR人の腕のような動きをします。塗装のプログラムを作る前には塗装技術者が塗装作業を行い、その作業内容と同じ動きをロボットで再現できるようプログラムしていきます。
ロボット塗装のメリット
・手吹き塗装よりも生産効率が良い
・塗装品質の安定
・塗装技術者不足の解消 など
ロボット塗装のデメリット
・すべての形、サイズに万能ではない
・繊細な作業や感覚の部分は人が行う必要がある
・プログラム管理ティーチングを行う技術者が必要なこと など
場合によっては手拭き塗装の方が・・
総合的にみると、やはりロボットで塗装するほうが安定した品質や、高い生産性を確保することが可能な場合が多いです。
しかし、塗装する製品によっては熟練の技術者の方が塗装作業効率が良い場合があることや、塗装条件が繊細過ぎてロボットでは対応出来ない製品などもあり、一概に塗装ロボットで塗装されたもののほうが高品質というわけではないのが本当のところです。
弊社では、塗装に関する長年の経験やノウハウを生かし、手吹き塗装もロボット塗装も、変わることなく安定した塗装を提供していけるよう日々取り組んでおります。