耐擦傷性塗装3種|塗膜の硬度強化や自己修復性も

耐擦傷性塗装にはいくつかのバリエーションがあります。今回は技研グループで行っている耐擦傷性塗装のうち、代表的な3つを紹介させていただきます。

ドアノブイメージ

 

ハードコートで耐擦傷

塗膜の硬度に重点を置いた塗装膜です。

表面を硬く強固にすることで塗膜の擦り傷を防ぎます。通常の塗装膜は鉛筆硬度でH程度が一般とされていますが、ハードコートと称される塗装は2H以上を指すことが多く、2液のウレタン塗装で2~3H程度、UV塗装では4H程度の硬度を出せるほか、特殊なセラミック顔料を用いることで鉛筆硬度で9Hも実現可能です。

 

柔軟性を活かした耐擦傷

塗膜にある程度の弾力性を持たせた塗装膜です。

塗料に特殊な弾性樹脂を採用し、塗膜表面に受けた衝撃や擦り傷を受け止め跳ね返す、バネのようなメカニズムになっています。自己修復塗装や、自己治癒塗装と言われています。塗膜硬度はH程度で、一般的な塗膜と同等かそれ以下の場合が多いです。

バネの構造イメージ

 

表面のすべり性で耐擦傷

塗膜表面にすべり性を持たせて、塗膜表面の抵抗値を下げることで、傷を入りにくくします。フッ素樹脂やシリコーン樹脂を含んだ塗料が採用されることが多くあります。鉛筆硬度はH程度で一般的な高度のものが多いです。

耐擦傷性と行っても上記にあげたような複数の種類があり、また、場合によってはそれぞれを混合し、ハイブリットな塗料を作る場合もあります。

それぞれ使用される環境や用途を想定し塗料を選定していくことが大切になります。

 

 

技研グループでは使用環境や用途をお伺いし、様々なご提案させていただいております。お客様のご要望に応じた塗料の選定や、塗装工法のご提案などを積極的に行っています。

「塗装や塗料に関するこういう情報が欲しい」
「こんな機能性を持った塗装をして欲しい」

などのご要望がございましたら、お気軽にご相談ください!