放熱塗装「熱の放射率を向上!」

もうすぐ9月になりますが、まだまだ暑い日が続きますね。今回は、前回の熱対策に関する続きで放熱塗装についてお話をしたいと思います。

放熱塗装は、塗装をすることで非塗物の放熱効果を効率的にアップさせ、被塗物の温度とその雰囲気温度を下げる効果がある塗装です。一般的に放熱塗料は金属顔料が使用されていることが多く、熱の放射率を向上させることでより多くの熱を放射することが出来るようになります。

放熱性能試験の例では、LED照明器具へのでは標準塗装品との比較で、約12度低下するという結果も得られています。また、アルミ板に塗装しガスバーナーの火を近づける試験では、未塗装品は変形してしまうのに対し、塗装品はアルミの変形温度を超えても変形しないという結果があります。もちろん使用される温度帯により、放熱性能は変わってきますのであくまで参考程度にしてください。温度帯による詳細なデータが必要な場合はお問い合わせください。

 

使用用途としては製品内部の温度上昇や、製品自体の温度上昇を嫌う製品に使用されております。ヒートシンクへの塗装やヒートシンクが使用できない形状の製品、モーターカバーや、精密機器の外装カバー等、もう少し温度を下げたいという場合に性能を発揮しますのでおすすめです。

 

弊社でおすすめしている放熱塗装の特徴をご説明します。

特徴その1/熱の放射を利用し基材自体の温度や雰囲気の温度を下げることが出来ます。

特徴その2/すべての赤外線領域において、放射特性に優れています。

特徴その3/低温(100度以下)~高温(1000度付近)まで安定した放射特性を示します。

特徴その4/困難とされてきたカラー被膜が可能です(温度帯は限定されます)。

適応素材は金属部品ですが、条件によりプラスチックへの塗装も可能ですので幅広く対応できると思います。今回の放熱塗装について気になった方、詳細データが欲しい方はお問い合わせください、使用条件に合わせた塗料を選定しご提案いたします。

 

上記の他、技研グループではお客様のご要望に応じた塗料の選定や、ご提案を行っています。塗装や塗料に関する情報、塗装でこんな機能性の塗装が欲しいなど、ご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。