不要な光を「消す」力!「無反射塗装(遮光塗装)」で視界を極める

左:塗装前  右:無反射塗装品

今回は、自動車のメーターパネル内部やカメラレンズの内筒など、普段は見えない場所でその真価を発揮する**「無反射塗装」**をご紹介します。

これは、ディスプレイ表面のギラつきを抑える一般的な反射防止塗装とは異なり、光を徹底的に吸収する超艶消しの黒色塗装であり、「遮光塗装」とも呼ばれています。

無反射塗装(遮光塗装)とは?

無反射塗装は、光の反射を極限まで抑えるために開発された、非常にマットな質感を持つ黒色塗装のことです。

その目的は、素材の表面で光が反射するのではなく、光そのものを吸収することにあります。特殊な顔料と配合により、入射した光のほとんどを吸収し、ごくわずかな光しか反射しないように設計されています。

これにより、機器内部での光の乱反射を防ぎ、見せたい対象の視認性を劇的に向上させます。

なぜ、機器内部に「無反射塗装」が必要なのか?

メーターパネルやカメラレンズ内部では、外部や内部光源からの光が複雑に入り込み、不要な反射を引き起こすことがあります。

通常の塗装では、これらの光が乱反射し、メーターのゴースト(二重映り)やカメラレンズのフレア・ゴーストなどが発生し、視認性や画質が低下します。

無反射塗装(遮光塗装)は、これらの**「不要な光」を徹底的に吸収する**ことで、機器が持つべき高い性能やクリアな視認性を引き出すために不可欠な技術なのです。

技研の無反射塗装加工

株式会社技研では、お客様の製品に最適な無反射塗装(遮光塗装)をご提案しています。極限の低反射率に加え、プラスチックや金属など多様な素材への確かな密着性、均一な塗膜形成、高い耐環境性能が強みです。

製品の「見え方」に関するお困りごとや、光の制御に関する課題がございましたら、ぜひお気軽に当社までご相談ください。

技研グループでは塗装加工に関して、お客様の使用環境や用途をお伺いし、様々なご提案させていただいております。ご要望に応じた塗料の選定や、塗装工法のご提案などを積極的に行っています。

「塗装や塗料に関するこういう情報が欲しい」
「こんな機能性を持った塗装をして欲しい」

などのご要望がございましたら、お気軽にご相談ください!

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